エント Ent
| エント | ent |
| 指輪物語 | |
| 恐らくは、トールキンによる創作。 原型は、トレントと思われる。 この種族は、遥か昔から森林に住んでいる。容姿は普通の樹木とそっくりで、見分けがつかない。もしも、木の幹に顔のようなものがあったり、手のような枝を持っていたら、それがエントかもしれない。 彼らの役目は、森林の樹木の世話をすることで、若い植物を大切に育てたり、森を荒らす者をこらしめる。温和な種族で、寿命は長く、長老ともなれば6000歳を超える者もいるという。 穏やかな性格で、性急に物事を進めようという考えはない。下手に話し掛けると、名前を告げるだけで何時間もかかるという話もある。 滅多に自分で動いたり、戦ったりすることはないが、彼らが怒るとすさまじい。逆鱗に触れてしまったオークの1万の軍隊が全滅したという。 トー ルキンの「指輪物語」によれば、心優しき森の番人である。だが、子供がおらず、徐々に数が減っているという。かつて男と女のエントがいたのだが、男は森林 に住み、女は牧場などに別れて住んでいた。大きな戦争があったとき、炎に焼かれたのか、女のエントは姿を消してしまった。そのため、森には男の老エントば かりがくらしているという。 ちなみにエントは男性を指すことばで、女性のエントは「エントワイフ」と呼ばれる。 |
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| 参考文献: 「幻想動物事典」新紀元社 |
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エンデュミオン Endymion
| エンデュミオン | Endymion |
| ギリシャ神話 | |
| エンディミオン、エンデミオンとも。 エンデュミオンは、ギリシャの英雄(神の息子で、エリス(ギリシャ西部の古代都市)の王)だったとも、狩人や羊飼いの美少年だったとも言われる。 詩人テオクリトスの詩によれば、羊飼いの美少年である。 羊飼いのエンデュミオンが |
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えんえんら 煙々羅 Enenra
| えんえんら | Enenra |
| 日本 | 妖怪 |
| 煙々羅。煙羅煙羅。えんらえんら。 賤(しず)(※1)の家の破風(はふ)(※2)から立ち上る煙が漂って、羅(※3)のように淡く頼りない、怪しげなものの姿になったもの。 わずかな風にもかき消えてしまう。 ※1しず......卑しいこと。身分の卑しい人。 ※2はふ......屋根の切妻にある合掌形の装飾板。また、それに囲まれた三角形の所。屋根の形式、破風の位置や形によって切妻破風・反り破風・唐破風・千鳥破風などの種類がある。 ※3ら......薄く織った絹布の総称。うすぎぬ。うすもの。 |
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| 参考文献: 「図説日本の妖怪」河出書房 「幻想動物事典」新紀元社 |
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エロス Eros
| エロス | Eros |
| ギリシャ神話 | |
| 愛の神。 ローマ名はクピド、キューピッドCupidoまたはアモル、アモールAmor。 アフロディテの子で随伴者。 虹の神イリスの息子という説もある。 翼をもった美男で、花の上を歩み弓矢をもって射れば人をたちまち激しい恋の虜にする。 いたずら好きの、ときには残酷な神。 プシュケに恋をし、風によって怪物の宮殿に運び、姿を隠したまま夫婦となった。 *** 小惑星433。 |
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エレボス Erebos
| エレボス | Erebos |
| ギリシャ神話 | |
| ギリシャ神話の世界創造説は大きく分けて、3通りある。 オケアノス(大地のはてにある大川)から、いくつもの川が生まれ、世界を生み出したというホメロスの詩。 ニクスという大鳥が産んだ卵から生まれたという、喜劇作家アリストパネスの歌。 そして、すべてはカオスから生まれたというヘシオドスの「神統記」。 エレボスとは「暗黒」を表す。 ......黒い翼のニックスが また、エレボスは、オルペウス神秘宗教で「深淵のような子宮」として描かれている冥界、死者の国を表すギリシャ・ローマ名である。 |
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エレクトラ Elektra
| エレクトラ | Elektra |
| ギリシャ神話 | |
| ミュケナイの王アガメムノンと王妃クリュタイムネストラの娘。 クリュタイムネストラとその愛人アイギストスがアガメムノンを殺害した際、エレクトラは身の危険にさらされた弟のオレステスを親戚にあたるポーキスの領主のもとに脱出させた。 ミュケナイをクリュタイムネストラとアイギストスが支配している間、彼女はいつも監視下にあってまずしい暮らしをおくった。 7年後、成人したオレステスは、いとこのピュラデスをともなって帰国し、父の墓にもうでた。 そこで彼らは、墓にぶどう酒をそそぎ復讐のための祈りを捧げていたエレクトラと再会する。 彼女は弟たちと力をあわせ、アイギストスとクリュタイムネストラを殺して父のかたきをうつ。 エレクトラはのちに、ピュラデスと結婚したという。 |
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| 参考文献: 「世界大百科事典」平凡社 |
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エルフ elf
| エルフ | elf |
| ヨーロッパ伝承 | 妖精・精霊 |
| 一般的に「妖精」「精霊」と訳される。
フェアリーに比べると、人間と同じ大きさの種族を現すことが多い。 古代ノルウェー語のアルファルAlfr、アルフAlfより派生。 スコットランド低地地方では、人間と同じサイズの妖精がエルフと呼ばれ、イングランドでは、小さな群れをなす妖精のことで、特に男の子を指すのに使われた。 インプ、エルフと呼ぶなら気をつけて スカンジナヴィアの人々が「ハルダー・フォルク(隠れた人々)と呼んだエルフたちは、人や家畜をさらったり、何か侮辱を加えられると仕返しをした。 デンマークのエレウーマン(ニワトコの樹の精)は、正面から見ると美しいが、後ろから見ると腐った木のように空洞になっている。そのため、踊っても決して回転しないという。 |
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| 参考文献: 「幻想世界の住人たち1」新紀元社 「妖精Who's Who」筑摩書房/キャサリン・ブリッグズ著/井村君江訳 |
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エルドラド El Dorado
| エルドラド | El Dorado |
| 南アメリカにあると信じられた黄金郷のこと。 16世紀頃、この黄金郷を求めて多くの探検隊が組織された。 いずれもそれを見つけることはできなかったが、彼らの活躍は、南アメリカにおける地理的発見と征服につながった。 エル・ドラドとはスペイン語で「黄金におおわれた者」という意味で、もとは南アメリカ北部の先住民族の族長をさす言葉。 現在のコロンビアの首都サンタ・フェ・デ・ボゴタの近くにすむ先住民族チブチャの族長は、毎年1回行われる祭りの際に、全身に金粉をぬってグワダビタ湖で沐浴する儀礼をおこなっていた。 この話がスペイン人の間に伝わり、この族長のおさめる町や国は黄金や宝石にあふれているという話に広がって黄金郷伝説に発展した。 そして、やがてこの黄金郷をエル・ドラドと呼ぶようになった。 黄金郷伝説は、スペイン人を始めとするヨーロッパ人の好奇心を刺激し、エル・ドラドを探すために多くの探検隊が送りこまれた。 時代がくだると、エル・ドラドという言葉は、南アメリカにかぎらず、金銀財宝にあふれ、容易に財をなしうる場所一般に対して使われるようになった。 |
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| 参考文献: 「エンカルタ」マイクロソフト |
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エリュシクトン Erysichthon
| エリュシクトン | Erysichthon |
| ギリシャ神話 | |
| テッサリアのトリオパース王の子。 デメテルの聖なる森の木を、女神自らが止めたにも関わらず材木にするために切り倒したため、飢餓の呪いを受け、数日で自分の家畜を食い尽くした。 娘のムネストラMnestraはポセイドンに愛されて変身する術を身につけていたので、姿を変えては身を売り、父の飢えを満たしていた。 しかしエリュシクトンの呪いはそれを上回り、とうとう彼は自分の身体を食べて死んでしまった。 |
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| 参考文献: 「ギリシャ・ローマ神話事典」高津春繁著/岩波書店 |
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エリュシオン Elysium
| エリュシオン | Elysion、Elysium |
| ギリシャ神話 | 地名 |
| ギリシャ神話における楽園。 ホメロスによれば西方大地の果て、オケアノスの流れの近くにあり、気候温暖、芳香に満ちる。 この楽園は、あるいはヘスペリアのリンゴ園のように、西の果てに位置した。 ベートーベンが第九交響曲に用いたシラーの「歓喜に寄す」にもエリュジウム
Elysium とラテン語に由来する形で現れる。 |
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| 参考文献: 「世界大百科事典」平凡社 「ギリシャ・ローマ神話事典」高津春繁著/岩波書店 |
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