妊娠のしくみと不妊症の原因
| 不妊症ほど複雑な病気はないといわれています。また、1人で複数の原因を抱いている場合も少なくありません。もちろん、女性だけでなく、男性が不妊原因を 抱いているケースもあります。いくつかの原因が複雑に絡み合って、「赤ちゃんができない」という事態を生み出しています。 |
| ここでは、妊娠のしくみを追いながら、それに関連する不妊症の原因をまとめてみます。 |
性交
| 通常、1回の射精で1億〜4億匹の精子が飛び出します。精子の大きさは約0.05ミリ、それが1分間に2〜3ミリの速さで進んでいきます。 |
| 女性側の原因 | |||||
| ・膣欠損、膣奇形、膣狭窄、処女膜閉鎖など、膣や外陰に生まれつきのトラブルがある ⇒ まれにみられる。手術などの治療が必要 | |||||
| ・精神的な原因などでセックスができない ⇒ 性行為障害 (挿入できない・痛みがある・嫌悪感がある) | |||||
| 男性側の原因 | |||||
| ・勃起しない、射精できないなどの性交不能 ⇒ 性行為障害 | |||||
| 心因性のものと身体性のものがある。 | |||||
| 心因性 | : | 初体験のときにうまくできなかったなどの苦い経験が心の傷になっていたり、仕事上のストレスが強い場合などが考えられる | |||
| 身体性 | : | 糖尿病・肝臓病・高血圧・動脈効果などの内科的疾患 | |||
精子が子宮内に入る
| 子宮頚部から分泌される頚管粘液(排卵の3〜4日前から排卵日にかけて分泌される透明なおりもの)の助けをかりて、子宮内に精子が入ります。 |
| 女性側の原因 | |||
| ・頚管粘液の分泌不足のため、精子が子宮頚管を通過できない。また、膣や頚管の炎症や小腫瘤がある。 ⇒ 子宮頚管の通過障害 | |||
| 男性側の原因 | |||
| ・精子の数が少なかったり、運動性が悪いため、十分な数の精子が子宮頚管を通過できない。 ⇒ 造精機能障害 | |||
| 男女の適合性による原因 | |||
| ・頚管粘液の中に特殊な抗体があり、精子を通過させない。 ⇒ 抗精子抗体 | |||
精子が卵管に入る
| 子宮に入った精子は1分間に2〜3ミリの速さで、卵管膨大部(卵管の外1/3に位置する一番太い部分)まで進んでいきます。 |
| 女性側の原因 | |||
| ・卵管が狭い、あるいはつまっているため、精子が卵子のところまで移動できない。 ⇒ 卵管通過障害 | |||
| 男性側の原因 | |||
| ・精子の数が少なかったり、運動性が悪いため、十分な数の精子が卵管に到達しない。 ⇒ 造精機能障害 | |||
卵子が卵巣から飛び出す(排卵)
| 血液を通って卵巣に届いたホルモンの作用で、左右どちらかの原子卵胞が約20個くらい一緒に成長します。しかし、最終的に大きく育つことができるのは、 たった1つだけです。その卵胞は2週間前後の時間をかけて、20ミリの水たまりになり(成熟卵胞)、中の卵子を排出。卵子は卵巣の壁を破って腹腔内に飛び 出します。 |
| 女性側の原因 | |||
| ・ホルモンの異常などにより、卵が育たない、育っても排卵できない。⇒ 排卵障害 | |||
| ・子宮内膜症によって卵巣の内部や周囲に病巣ができたため、卵の発育が妨げられたり、排卵できなくなる。 ⇒ 子宮内膜症 | |||
卵子が卵管に取り込まれる
| 腹腔内に飛び出した卵子は、待ちかまえていた卵管采によってチャッチされ、卵管にとりこまれます。 |
| 女性側の原因 | |||
| ・卵管采の形や位置が悪いため、あるいは癒着があるなどのため、卵子をキャッチすることができない。 ⇒ 卵管采の奇形 | |||
精子と卵子が出会う(受精)
| 精子と卵子が出会うのは卵管膨大部です。卵子をみつけた精子は我先にと卵子の周囲に群がります。やがて1匹(もしくは2匹以上)の精子が中に入ると、ほかの精子はシャットアウトされます。 |
| 女性側の原因 | |||
| ・卵子の状態が悪く、受精できない。 ⇒ 卵子の老化 | |||
| 男性側の原因 | |||
| ・精子の数が少なかったり、運動性が悪いため、受精できない。機能障害⇒ 造精 | |||
| 男女の適合性による原因 | |||
| ・卵子を包む膜の部分に特殊な抗体があり、精子が中に入り込めない ⇒ 抗精子抗体 | |||
受精卵が卵管から子宮へ移動
| 受精した卵子(受精卵)は、2個、4個、8個と細胞分裂をしながら、卵管を移動し、子宮へと向かいます。受精後3日半から4日で子宮腔内に落ち込みます。この道のりの途中でひっかかると子宮外妊娠になります。 |
| 女性側の原因 | |||
| ・ 卵管が狭い、あるいはつまっているため、受精卵が移動できない。 ⇒ 卵管障害 | |||
着床
| 受精が起きたことによって分泌されつづけている黄体ホルモンが子宮内膜を厚くふかふかにします。受精卵はここにみずから酵素を出して子宮膜をとかして沈み込み絨毛をくい込ませて安定します。これが着床です。受精してから約1週間ほどで妊娠が成立するというわけです。 |
| 女性側の原因 | |||
| ・ 子宮の奇形、子宮筋腫、子宮内膜ポリープ、子宮内膜炎や癒着などがあるため、あるいは内膜が厚くならないため、受精卵が着床できない。⇒ 着床障害 | |||
2009年1月 9日|コメント (0)|トラックバック (0)
カテゴリー:不妊症について
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