不妊症治療4
不妊症治療ー最近の事情(4) (読売新聞朝刊 9/15)
| 日進月歩の体外受精ー顕微授精、未受精卵子の凍結・・・・・でも、限界が |
| 卵子を体外に取り出し、体外で精子と受精させる体外受精で、不妊症治療は大きく進歩した。現在も、新たな技術開発が続いている。 |
| 福島市内の会社員Eさん(29)は、結婚3年目の94年、不妊症で福島県立医大の産婦人科を受診した。腹部の内側を内視鏡で見る腹腔鏡検査で、卵管の周囲が、ひどく癒着していることが分かった。 |
| 開腹手術で癒着をはがしたが、妊娠できない。翌年、不妊を理由に夫から離婚を求められた。別れた夫と新しい妻の間には、すぐに子供が生まれた。「どんな治 療より、この方がつらかった」。2年後、現在の夫に巡り合い、そろって同医大へ。体外受精を受けることになった。「できる限りのことをして、だめらなあき らめよう」。しかし、通常の体外受精では受精せず、98年2月、さらに進んだ「顕微授精」を行った。 |
| 顕微鏡で見ながら、卵子の中に精子を入れる方法で、細い針で1個の精子を卵細胞質内に直接入れる「卵細胞質内精子注入法(ICSI)」が一般的だ。 |
| 同科助教授の柳田薫さん(47)によると、対象は、この治療法以外に妊娠の見込みのない夫婦に限られる。同大で毎年行われる体外受精約500件のうち、半数が顕微授精だ。 |
| 「病院で『妊娠です』と言われた時は、感激で先生の説明に黙ってうなずくのが精いっぱい」とEさん。2度流産しかけたが、男の子が生まれた。 |
| 高齢などで、何度も卵子を採取できない女性が、顕微授精を受けやすくなるよう、未受精卵子を凍結保存する治療も始まった。神戸市の大谷産婦人科不妊セン ター所長の大谷徹郎さん(45)によると、これまで受精卵の凍結は行われているが、受精していない卵子の凍結は技術的に難しい。 |
| オーストラリア・メルボルン大産婦人科のL・クレショバ博士は、瞬時に卵子を冷凍する「硝子化法」を開発。昨年6月、凍結未受精卵子で顕微授精を行い、初 の出産を実現された。同センターは、クレショバ博士を招き、この方法を導入。先月、45歳の女性に初めて実施した。排卵誘発剤で採卵したものの、夫が精神 的ストレスでうまく精子がとれず、妻は年齢的にも、今後採卵できる保証がなかったからだ。「がんで抗がん剤治療や卵巣摘出が必要になったような場合、あら かじめ卵子を採取して凍結しておき、将来、顕微授精に使うことができる」と大谷さんは言う。 |
| ただ、これらの技術の安全性が、すべて確認されたわけではない。ICSIで妊娠しても、流産が少なくなく、重度の先天異常は自然妊娠の2倍、という報告がある。 |
| 山梨医大産婦人科の星和彦さん(53)は、「他の方法で妊娠可能な患者にも安易に体外受精を行うような姿勢は、戒める必要がある」と指摘している。 |
2009年1月13日|コメント (0)|トラックバック (0)
カテゴリー:ぴかり!最新TOPICS
トラックバック(0)
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.candychild.com/funinchiryo/mt-tb.cgi/64
http://www.candychild.com/funinchiryo/mt-tb.cgi/64
コメントを投稿する
(初めてのコメントの時は、コメントが表示されるためにこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまでコメントは表示されませんのでしばらくお待ちください)