不妊症治療1
不妊症治療ー最近の事情(1) (読売新聞朝刊 9/12)
| つらい検査 募る不安 |
| 「そろそろ子供が欲しいね」。東京都在住の主婦Aさん(36)は、結婚3年目の97年ごろから、夫とそう話し合った。ところが、避妊をしなくなって1年 たっても、妊娠の兆しがない。「結婚したら子供が生まれるものと思っていたのに・・・・。不妊に関する本をこっそり読みあさりました」 |
| 昨年春、書籍に載っていた近所の病院を訪ねた。相談だけのつもりだったが、「検査をしましょう」という医師の言葉で、「レールに乗せられるように」(Aさん)検査が始まった。 |
| 「一定期間、子供を切望しながら、妊娠できずに悩む」状態を「不妊症」と呼ぶ。一定期間の目安は2年だが、高齢などの場合は、1年目でも治療対象になる。 |
| 治療は、原因を特定することから始まる。「夫婦生活や月経周期、過去の疾患などを聞くことで、ある程度原因がつかめる」と、東大産婦人科助手の藤原敏博さん(39)。「排卵の指標となる基礎体温に留意して性生活をするだけで解決することもある」と言う。 |
| しかし、大半の患者は、様々な検査を受け、1つ1つ原因を調べていくことになる。不妊の女性側の原因としては、①卵巣の機能が低く、排卵がない ②卵管の 通りが悪い ③受精卵が着床しにくい ④子宮入り口の子宮頚管などに問題があり、精子が子宮内に進入できないーがある。 |
| ホルモン分泌や卵巣、子宮などの状態を調べるが、基礎体温の変動に合わせた特定の時期に検査する。 |
| これから受けたAさんは、「検査は痛いし、排卵日次第だから時間もかかる。性交後に内診を受ける必要もある。こんなにつらくて大変だとは思わなかった」と言う。 |
| 例えば、卵管内の通りの良さを見る検査。子宮から炭酸ガスを通す通気法、造影剤を注入してエックス線撮影をする子宮卵管造影法があるが、前者では肩甲骨の痛み、後者でも腹痛などが起こる。 |
| しかし、Aさんが受診した病院ではこうした説明が不十分で、造影検査後の4日間、高熱と腹痛に苦しんだ。「検査で繰り返し医師に体に触れられ、慰めてくれる夫の手すらうとましかった」 |
| 排卵日が病院の休診日と重なったりして、早ければ2か月で済む検査一式を終えるまで半年。結局、本人にも夫にも異常がみつからず、今年7月、排卵に合わせ、夫の精子を子宮内に注入する人工授精を開始。これまで2回行ったが、妊娠に至っていない。 |
| 「排卵は月1回しかなく、治療は時間との闘い。以前は不妊治療を受ける人たちを見て『そこまでする?』と思ったけど、自分が当事者になって、その気持ちが分かった。先の見えない不安を知って欲しい」とAさんは語る。 |
| 東大産婦人科教授の武谷雄二さん(53)によると、不妊症の夫婦は、いつの時代も10組に1組はいたが、結婚・出産を希望する年齢が高くなるにつれ、今後さらに増えるとみられる。 |
| 最近の不妊症治療の事情を報告する。 |
2009年1月13日|コメント (0)|トラックバック (0)
カテゴリー:ぴかり!最新TOPICS
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