正しい風邪対策
| 「ふろに入るべきか、入らざるべきか」「お酒は効くの?」「マスクの効果は?」ー。風邪は最も"身近な病気"とあって、予防や治療をめぐる諸説には数限りがない。でも、正しい対処法は知っておきたいところ。本格的な風邪の季節を前に、専門家に聞いた。 |
| ●おふろ● |
| 風邪のときのおふろは迷うところ。昔と違い、最近は素早く入って汗を出し、冷やさないうちに寝ればいいと言われている。体を温めるのは、風邪の治療の基本 だからだ。しかし「ひき始めにふろに入ると病原菌が体中に回ってしまう」と、温泉療法に詳しい東京・内幸町診療所院長の植田理彦さんは話す。ひいたかなと 思ってから3日ぐらい様子を見て、熱が出なければふろに入ったほうが治りが早いそうだ。元富士通川崎病院院長の川上立太郎さんも「欧米では入らなければい けないと言われている」と入浴を勧める。ただし2人とも、高熱のときや熱が上がりつつあるときは入浴しないほうがいいと口をそろえる。川上さんは入浴の際 には、ふろ場の温度も高くすることを条件にあげる。さらに湯冷めは症状を悪化させるので、体は洗わず、温まったらすぐに寝てしまうことが肝心だ。 |
| ●鼻を洗う● |
| 鼻の中を水で洗うと菌を洗い流すのですぐ治る、との説がある。「水を通すと炎症がしずまる」と川上さん。はじめは多少の勇気がいるようだ。1%ぐらいの薄 い食塩水を体温ぐらいに温めて吸い込むのだが、最初は浅く吸い、徐々に慣らしていくと、やがてのどまで水を通して口から戻すことができるようになるとい う。水を通すとき、あわてて鼻をかむと中耳炎になることもあるから要注意。また、風邪の時には鼻の近くにある副鼻腔のある辺りに熱いタオルなどで温湿布す ると劇的に効く。鼻を洗うのはその次」と話した。 |
| ●お酒● |
| 日本ではたまご酒、西洋ではホットワインを"風邪薬"にすることが多い。アルコール健康医学協会会長の斎藤茂太さんは「直接効果があるわけじゃないよ」と 笑いつつ「ただ睡眠を誘うし、温まる。それが間接的に効くのかな。効くと信じることもプラスに働くしね」と精神科医らしい答えも。卵を入れることは、栄養 を取ることが大切な風邪の治療にもつながる。また、赤ワインはつい最近まで薬とされてきた。ちなみに斎藤さんは1本の赤ワインを3日かけて飲むという。 「これぐらいが適正量。飲みすぎてはいけません」 |
| ●梅干し、ネギ、ショウガ● |
| 食分化論の大塚滋は梅干しをアルミホイルに包んで黒く焼き、熱湯を注いで飲むそうだ。「代謝が盛んになって体が温まる」と語る。また、ショウガの辛み成分 には消炎作用があるので、ショウガ湯を飲むのも理にかなっているという。ネギやニンニクに含まれる硫化アリルは殺菌作用が強い。どれも「風邪に効くかどう かははっきりしないが、体を温める成分が多く、補助的に利用すればいい」と大塚さん。 |
| ●マスク● |
| 「(健康な人の予防の)役には立たない」と言いきるのは川上さん。「風邪のウイルスは小さくてマスクの繊維の間を通り抜けるので防げない」。しかし患者の 口から出るときは粒が大きく、かなりマスクで引っかかる。つまり他人にうつりにくくなる。さらにマスクをすると呼気が湿って、のどの風邪に有効な吸入療法 と同じ効果がある。「寝るときもマスクをすると効果的」だ。 |
| ●うがい● |
| 川上さんは「ただの水でうがいをするとかえって逆効果」と注意する。塩水なら生理食塩水と同じぐらいの濃度がよく、それより濃くでも、水でも浸透圧の関係でのどを刺激するため良くないという。 |
| 日本医学協会の特別顧問でもある川上さんは、風邪を直接治す薬はないという。「自然治癒力を尊重して治すのが理想」。さまざまな風邪対処法も、その治癒力を高める方法にほかならない。 |
2009年1月11日|コメント (0)|トラックバック (0)
カテゴリー:ぴかり!最新TOPICS
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